介護の現場でチームワークが求められる理由

全ての仕事においてチームワークは必要な要素ですが、特に人をケアする介護の仕事にとってはチームワークが不可欠です。

介護の仕事に関わる人は、人一倍責任感を持っていなければなりませんが、それ故、要介護者へのケアを頑張りすぎてしまうケースが少なくありません。しかし、介護職の過剰な責任感は、自分の首を絞めてしまうことにもつながります。ですから、何ごとも自分一人で完璧にこなそうとはせずに、周囲と協力し合うことが大切です。

その際、私はチームで動くことの大切さを一人ひとりが認識していくことが大切だと思います。チームには介護士だけでなく、看護師やケアマネージャーをはじめとした他職種のスタッフも含みますが、同じ施設で働くスタッフ全員が介護方針や要介護者の情報を共有するとともに「他のスタッフなくして、手厚い介護は成り立たない」ということを確認することが重要だと思います。なぜなら、そうした意識があって初めて、円滑なコミュニケーションが成り立つからです。

また、円滑なコミュニケーションが取れるようになると、つらいとき、ネガティブな気持ちになりそうなときに、それぞれのスタッフは周囲に相談をしやすくなります。そのため、施設内の雰囲気も和やかになり、働きやすくなることも期待できます。さらに、コミュニケーションがスムーズに取れ、職種を超えた連携が強固になれば、いざというときにも迅速な対応ができるようになり、今まで以上に効果的な介護を実践することが可能です。ですから、介護の現場では、コミュニケーションによるチームワークの強化が重要だと言えるでしょう。